さよならだけどさよなら「や」ないで〜

今年も1年、大変だったけど、なんとか終わろうとしています。
ものや記憶をどこかの飲み屋に置いてきた事も多数ありました。だけどそれ以上に今年はいろいろなことがありました。

こんなタイミングしかできないので、今年を振り返りつつ、来年はもっと楽しめるよう、今日は振り返ってみたいと思います。

今年は、別れというか、辞める年でした。

これまでやってきたものを止めるというのは続ける以上に精神的にきついことでもありました。
でもきっと、その決断を生かすも殺すも自分次第ですし、ここで出来た関係はきっと自分次第でどうにでもなりますしね。

さよならだけどさよなら「や」ないで~
これは2年間、大森のIT仲間岸本さんと続けた「居酒場「や」」の最後のイベントのタイトルです(岸本さんの素敵なネーミングセンスですね。)。やめることって勇気のいることだけど、前に進むための血や肉となるんですよね、きっと。

ということで先にやめたことを記します。

「居酒場「や」」

岸本さんと話をし、モバイルスクールと統合させていただきました。岸本さんが醸し出す不思議な雰囲気。誰でもコミュニケーションを図れる稀有な人で、この場で多くのジャンルの人に出会いました。ただ桃鉄をしていたり、テレビを見ていたり、そんなゆるい日もありますが、スタートアップや商店街で働く人を集めたものや、ともちゃんやカリスマといった仲間たちのやりたい企画をやったり、コワーキングスペースとしてただ仕事をしていたり、2年間いろいろなことをしました。

正直売上としては、とんとんにも行かなかったけど、ここで出会ったことや感じたことはきっとこれからも生きていくんだと思います。ダニーゴー的な感じですね。

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大森コレカラカイギ

こちらは2014年より始めたプロジェクト。毎週のようにカイギをし、イベントをしていた時期に比べ、昨年などはだいぶ開催が減っていましたが、それでも3ヶ月に1回はコレカラファミリアなどを開催していました。ただ、後述のことがあり、一旦休止とさせていただきました。一時期10人を超える大所帯でしたが、それぞれやりたいことがあったり、自分の力が足りなかったり、でも逆にこの短期間で大田区の新聞やテレビにも取り上げてもらったり、これだけの個性の強いメンバーだったからこそ、ここまで出来たのかなと思います。

特に関わってくれた人たちは皆仕事をしていたり、子育てをしていたりという限られた時間の中でとにかくクオリティをあげようとともに動くことが出来ました。言い合いや口論になることもありましたが、それだけ熱量がこの場所にはあったんだと思います。

言うことははっきり言うけど、熱くて、人思いで涙もろくて、情に厚くて・・・

コレカラカイギという名前の由来は「大森のこれからを考える」ということでしたが、「あなたの当たり前は誰かの特別」だったり、今の思考を作る自分の大きな財産です。またいつか変わった形でも皆と関われたら嬉しいです。

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アキナイ山王亭(結果やめなかった)

実は今年の6月、アキナイ山王亭を出て行こうと話を進めていました。商店街にいるからこそやれることも多々あるけど、商店街という中だからできないことというのもやっぱりあり、さらに共同で施設を使うことのデメリットも当時は重なり、それならばと大森の別の場所を探しました。そんな中、商店街理事の野口さんと話す中で、ちょうど9月にアキナイ山王亭の補助金が終わるということがわかり、このままだとうちが出て行くと、この場所が続かないということもあり、この場所に残り、この場所が独立できるようにということで動くことを決めたのが、6月の末でした。

ここでコレカラカイギにつながるのですが、カイギのメンバーたちに協力いただき、料金の設定やルールなど、一緒に作らせてもらいました。メンバーたちのアキナイ山王亭への思いはもちろん、利用者としての視点というのは、内部からではわからないことがあり、とても参考になりました。正式には10月から、一般的な貸し出しもし、今では、月に5~10件くらいの予約が入るようになり、これまでこの場所を訪れたことがなかった人たちも訪れてくれるようになりました。

まあ3ヶ月やったからこそ見えた問題点もあり、その辺りは来年、もっと良くできるかなという点と実際に興味を持って借りてくれた人たちの意見というのも参考になり、こちらは今後力を入れていきたいなと思っています。

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バンド

2011年から続けてきた「SKA FOREST」を脱退しました。理由は忙しさっていうのもあるけど、正直なことをいうと、自分が何がやりたくてバンドを続けているかわからなくなってしまったというのが大きく、大好きなメンバーたちだったけど、わがままを言って抜けさせていただきました。バンドっていうのは、ずっと自分にとっては大事な要素で、01って存在しないんじゃないの?っていうのはバンドがあったからこそ思えたものです。そして子供が生まれて会社を始めて、特に会社を始めると孤独な時間がやっぱり同僚がいるときに比べると増えるわけで、そんな中、バンドの存在は特に大きかった。仕事のことを話さなくていい仲間ってやっぱり大事なと強く感じました。

今はもう素敵な変わりのメンバーも見つかったようで、今後出番はないと思うけど、また少し余裕ができたらやりたいなと思うのと、やるなら、美味いバンドではなく、楽しいバンドがやりたいな~。バンド自体にすごく可能性を感じている自分もいます。それくらい、やっぱりバンドっていいし、とても自分には大きい要素です。またやりたい!

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家族

まあここで書く話かわかりませんが、10年続いた家族の関係を解消しました。10年経てば色々と変化もあるわけで、それを丁寧に説明できなかった自分が悪いと思いつつ、逆に関係がこれまでに比べて良くなったのも事実です。

さらに先日17年生きてきた、犬のユウジロウも天に行きました。一緒に住めた期間は少しだけだったけど、デカいのに愛くるしい姿は、家族にとって宝でした。来年戌年だったのに・・・

社員

今年初めて、健太郎くんと言うバンド仲間であり、友達である彼に社員になってもらいました。これまでバイトなどで協力してもらったことはあるけど、ちゃんと労使関係を結び、働いてもらいました。これすごく思うけど、一人でやっている会社は会社じゃないと思うくらい、全く変わります。だからよく「10年続く会社は数パーセント」ととかいうけど、社員がいるかいないかで雲泥の差があると思います。それくらい経営の大変さを実感した年でもありました。

もちろん、健太郎くんがいてくれることで助かったり、力がプラスに働いたりすることも多々あるけれども、意思疎通ができなかったり、これは誰が悪いというわけではなく、それくらい容易ではないということを物語っています。そして容易でないことが負のリズムを産んでいくんですよね。険悪になったり、何かうまく行かなかったり・・・なので、そのまま続けていくのは良くないということで、色々考えた上で、経営者社員という関係をやめ、健太郎くんにも経営者になってもらおうと場所を用意しました。まだどうなるかわからないですが、新しい雇用の形になったら嬉しいなと思っています。(後述)

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と気づけば手放す(?)ものが多かったのが今年の印象ですが、その全ては今も生きています。

「教団X」に出ていたけど、きっとそのタイミングで生まれ、組み合わさったこの身を作る素粒子たちは、今は離れてしまったけど、また別の機会でくっつくこともあるわけだし、だからこそこの決断を後悔するものではなく、楽しめるようにして、それは関わったひとやものたちに関しても同じ思いです。

逆に始めたこともあります。

モバイルスクール

会社を作るきっかけとなった、ずっと作りたかった「まちの学校」。健太郎くんが来たこともかなり助けになってオープンすることができました。

テーマは体験ということで、まちの色々な箇所に営業をかけたり、「や」で大人向けにイベントをしたり、夏は「即興」をテーマに色々してみたり、「今日は何の日』」ということで、過去のその日にあったことから学べることを記事として公開したりしました。

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とはいえ、まだまだです。体験自体がきっとキーワードになるなと始めましたが、もっと興味を持ってもらえたり、現状をうまく伝えたり、その細部にまだ手が届いていないと思います。来年はモバイルスクールは形を変えます。進化の年にして行きたいです。

また、「見えない履歴書」という商品も作りました。詳細はこちらですが、これからの時代に絶対に必要なものになってくると信じています。

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たいようの醸造場

アキナイ山王亭の件もあり、この場所をもっと多くの人に知ってもらう必要性、そしてもっと交流が生まれる場所を作りたいということで、夜のモバイルスクールとして「たいようの醸造場」をオープンしました。この場所を作り上げてくれたのは高蔵染の大下倉さん、とてつもない大きい壁面を埋めるべく、「モバイルカーテン」を作っていただきました。今ではこの雰囲気を見に訪れて来てくれる人がいるくらいです。

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「たいよう」と「モバイル」、どちらにも意味がありました。それは大下倉さんを始め、仲間たちとKamata BASEで作り上げた壁面、色々な事情で「たいよう」の一部が消えることになりました。やっぱり僕らはそれが辛かった、自分たちの力があれば、そのまま残せたものを残せなかった。あのKamataBASEの「たいよう」が大好きだったから、もう絶対に誰にも渡さないということで、取り外しのできるこのような「モバイルカーテン」が出来ました。持ち運びができるので、いろんな場所に「たいよう」を作ることが出来ます。それがもう1つの狙いでもありました。そして「たいよう」って熱量、この場所に来た人がここで熱量ができたり、人から熱量をもらったり、そんな活性を生む場所にしたいということで始めました。

また、こちらを運営するにあたり、「や」でもお手伝いいただいた、ともちゃん、こーちゃん、そして新たにマリリンさんという仲間ができました。彼らの凄さは、人を局面だけで判断しないことです。たとえその人たちの一部に何かよくないところがあっても、そこだけで絶対に判断しない、良いところは受け入れ、悪いと思ったら、こうしてみたら?と言える。だからこそ、この「たいようの醸造場」のコーディネーターとして、来ていただきました。彼らに会いたくてくる人居て、そこで生まれる会話やつながりが何よりも嬉しかったです。

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とはいえ、元々の目論見である、商店街を歩く一見さんを奥取り込みたいと狙いがあったのですが、それだけでは難しいのでさらに来年は進化が必要だと考えています。でも、ペアリングにしたり、商店街から食事を取り寄せたり、新たなパーティーメニューを追加したり、花咲きそうなタネを見つけました。あとは花を丁寧に咲かせるだけですね。

大学

4月から東京芸大の社会人コースに行っています!時間がないので、その話はまた今度ですが、モバイルスクールを始めるにあたり、僕自身も学ぶ場に多く参加するようになりました。頭でっかちにならないようにしたいですが、今どんなことが起こっているのか、そのあたりの伝え方は来年の課題とします。。

と言うようなことをを始めました。

これまでの年に比べて、少し多めのタネを植えることが出来たかなということは嬉しく思いますし、そこには健太郎くんが来てくれたという、一人では生まれなかったこそのものだと考えています。

ということを踏まえ、来年、さらに注力していくことは

アキナイ山王亭の運営

やっぱりね、正直な話、費用も負担して、管理も負担するというのはすごく大変なんですよ。だから、聞いた話だと他の商店街とかだと、補助金が終わるとその場所もクローズすることが多いと。だけど、今はまだコストだけど、せっかく商店街という場所なので、お金もそうだけど、そこで生まれた関係やものが、ここでしか生まれない価値を作っていければ、それはきっと財産になる。その生かし方も含めて、世の中に提案できたらと考えています。

そのためのモバイルスクールであるわけだし、たいようの醸造場でもあると考えています。

モバイルスクール(たいようの醸造場)の運営

先に述べたように、モバイルスクールを会社化し、健太郎くんに代表をやってもらいます。僕の理想は会社が学校であること。

どんな風に展開していくかは追ってお伝えしますが、よく20世紀は科学の時代と言われていましたが、21世紀は社会の時代ではないかと考えています。これまで自然科学、人文科学、社会科学って別れているけど、そもそも社会があっての上での、話なんじゃないかと。社会と考えると、それはある点と点のつながりを作る、見つけることで、例えば科学で解明することの1つ1つって、それが発見させることにより、新しい繋がりができることって考えると、結局は社会が基礎にあるっていうことになる。

そう考えると「算数が苦手」とかで諦めてしまうことって、つながりを自ら1つ絶っているに他ならない。そんな可能性放棄を無くしたい。それが学問を社会に戻すってことなんじゃないかなと。ちょうど健太郎くんは現行の社会の先生の資格を持っている。今の教育システムの中での先生を選ばなかった彼に、新しい学びの場を作ってもらいたいし、そのために僕も協力したいという思いです。それは子どもはもちろん、親世代にも届けたいという思いです。

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つながりって考えれば、お酒を飲むことだってつながりで、そんなこれまで学ぶということと関係なかったことすらも内包したような学校を作って、「たいようの醸造場」とともに運営していきます。

そしてそのために「ビール造り」も4月になんとか完成させ、ビールが生む熱量で地域や集まりの活性化ができるようなツールを作っていきます。

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働く(生きる)支援

金八風に言えば、「ひとが~、うごくが~、はたらく」と考えると、やっぱり働くってことは大事なんですよね。

でも今、色々な働き方や能力の活かし方がある中で、それが本当にやりたいことなのか?そして今の自分を活かせているのか?そんなことを考えてもらうために作った「見えない履歴書」。ある人に見せたら、これは企業ではなかなかやりづらいだろうな~という話。

理由は明確で、自分のところの社員がもし社内ではなく、外部に目を向けられたら困る、社員には自分の会社だけのことに専念して欲しいと考えるからということで、その理由はすごくわかるし、真っ当なものだと思うけど、それだと爆発は生まれないし、社員の持っている力を本当に生かしきれていないと思う。だから、どんな形であれ、この「見えない履歴書」というものを広めていき、新しい価値を作っていきつつ、その人にとってよりより「働き」を支援したいなと考えています。

それはお金をもらう仕事だけでなく、ボランティアだったり、とにかく関わりを作ることだと思うので、子どもから大人まで老若男女に提供していきたいと考えています。

というようなことを来年は力を入れてやっていきたいと考えています。

もしこれを読んでくださった皆様が何かしらの形で関わりを持てたらすごく嬉しく思います。

皆さま、本年もありがとうございました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

しいたけ占いによると、僕はどうやら気を遣いすぎなようなので、
今よりちょっとだけわがままにそれでも、人に優しく、感謝を忘れずに、皆様を巻き込んでいけたらなと思います。

良いお年を!